そのままここで土に還ってもらおうと一時思ったんだけど。

火曜日にバルコニーの奥にミイラ化したねこ様の亡骸を発見。湿度少なめの冬に亡くなって雨もかからない場所だったから誰にも気づかれないぐらい匂いもなく朽ちてしまったのだろう。
最初は亡骸の上に土をかぶせてそのまま土に戻ってもらおうと考えたのだが一応賃貸なので管理事務所に連絡を入れることにした。
管理事務所に連絡をしたら専用庭は店子が管理するものなのでこちらでは何もできないのです、とのこと(てことは次に何かあったら庭に埋めてもええのか?いやわからん…)
最初に考えた通り、土をかぶせようかと思ったけれどガーデニング作業をするたびにおなか減ったよね、しんどかったよね、と考えてしまうのもつらいなぁと便利屋さんに箱に入れてもらうまでの作業をお願いすることにした。
便利屋さんは熊手を片手に来てくれて最後はねこ様に手を合わせてくれた。
ステンレスの熊手、落ち葉掃除にも役に立ちそうだし買っておこう。
見つかったほうがよかったか見つからなかった方がよかったかわからないけどおばはんが見つけたってことは見つけてほしかった可能性もある!と牽強付会ではあるがそういうことにしておきたい。
この子が亡くなった時はこの部屋はまだ空いていて庭も雑草ぼうぼうで落ち着ける場所だっただろうけど今は人間がうろうろして落ち着かないからせめてものお詫びに荼毘に付すことにする。
せっかくここで落ち着こうと来たのに(そのまま天国に行っちゃったけど)余計なことしてゴメンね。怒らないでね。
バルコニーの奥から引き出してもらった亡骸を見てああ、かわいい子だったんだなぁ、と思った。
今は暑さも飢えも渇きも縁のない場所でのんびりしとくんやで。おばはんがそちらに行ったらなでなでさせてください。